2/5 アジテート、コンビビアル、融通無碍、ダボス会議、合一性、農本主義、リファレンス


アジテート

コンビビアル

融通無碍

ダボス会議

合一性

農本主義

リファレンス

・アジテート

扇動すること:「アジテート」は、特定の目的や理念を広めるために、人々の感情や意見を刺激し、動かすことを指します。これは、政治的な運動や社会的な運動においてよく見られます。例えば、選挙期間中の政治家が有権者の支持を得るために、特定の問題について強く主張する行為を「アジテート」と言います。

ある目的のために活動すること:「アジテート」は、特定の目的を達成するために、積極的に行動を起こすことを指します。これは、個人の目標達成や組織の目標達成においてよく見られます。例えば、新製品の販売促進のために、マーケティング活動を行う企業の行為を「アジテート」と言います。

音楽用語としての「アジテート」:音楽の世界では、「アジテート」は「煽るように」という意味で使われます。これは、音楽が聴き手の感情を刺激し、動かす力を持つことを表しています。

ミキサー車における「アジテート」:建設業界では、ミキサー車がコンクリートを撹拌することを「アジテート」と言います。これは、コンクリートの成分が均一に混ざり合うように、ミキサー車が回転する行為を指します。

agitate: 扇動する、心をかき乱す、動揺させる、(ひとりで)いらいらする、ゆり動かす、かき混ぜる、波立たせる、(盛んに)論議する、(熱心に)検討する、関心を喚起する。

・コンビビアル

「コンビビアル」は英語の「convivial」に由来し、以下のような意味を持つ言葉です。

愉快な、楽しい:特にパーティーや集まりが楽しく、活気に満ちている状態を指します。

宴会好きな、社交家の:人々との交流や集まりを好む性格を表します。

共生的な:自律している個人がお互いの存在を認め合い、共に活き活きとしている関係性や空気感を指します。

また、イヴァン・イリイチの名著「コンヴィヴィアリティのための道具」では、「コンヴィヴィアル」は「自律共生」を意味し、過度の所有志向に異を唱え、人々が自律的な活動を行いつつ全体が心地よい空気感に満たされている状態を指す用語として使用されています。このような観点から、「コンビビアル」は一緒に生活するアートとも解釈できます。

・融通無碍 ゆうずうむげ

「融通無碍(ゆうずうむげ)」は四字熟語で、考え方や行動が何物にもとらわれず、自由で伸び伸びしていることを表します。

「融通」は滞りなく通ることを、「無碍」は妨げのないことを意味します。

また、どのような状況でも臨機応変に対処するさま、その時々で最善の方法で対処するさまを表すこともあります。

仏教の華厳経では、溶け合い融合をすることで通い合っている、調和をするという解釈を持ち、自由自在や臨機応変と対比されます。

・ダボス会議

「ダボス会議」は、正式には「世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)」と呼ばれ、毎年スイスのダボスで開催される国際会議です。この会議は、経済、政治、学究、その他の社会におけるリーダーたちが連携することにより、世界、地域、産業の課題を形成し、世界情勢の改善に取り組むことを目的としています。

ダボス会議は、選ばれた知識人やジャーナリスト、多国籍企業の経営者や国際的な政治指導者など、各国の要人が一堂に会し、各種会合を行う場となっています。また、同機関は東アジアやラテンアメリカなど6-8の地域会議を開催し、中国及びアラブ首長国連邦においても別途の年次総会を開催しています。

さらに、会議だけではなく、同機関はさまざまな研究報告書を発表したり、メンバーたちが各業界に関連したイニシアティブに関わるなどの活動を行っています。このように、ダボス会議は世界のリーダーたちが集まり、グローバルな課題について議論し、解決策を模索する重要な場となっています。

・合一性 ごういつせい

「合一性」または「合一」は、二つ以上のものが一つになること、またはそれらを一つにすることを指します。これは一体化するという意味でもあります。例えば、「知行合一」という概念は、知ること(知)と行うこと(行)が同じ心の良知から発する作用であり、分離不可能であるとする考えを表します。

「合一性」は単に物事が「合わさっている」状態を指すだけでなく、それらが一体となり、新たな価値や意味を生み出す状態をも指します。それは、個々の要素が単に集まるだけでなく、相互に関連し影響し合い、全体としての新たな質を生み出すことを意味します。


→知行合一(ちぎょうごういつ):中国の明時代の儒学者、王陽明が提唱した陽明学の主要な命題の一つです。この命題は、「知ること(知)」と「行うこと(行)」が同じ心の良知(人間に先天的に備わっている善悪是非の判断能力)から発する作用であり、分離不可能であるとする考えを表しています。

王陽明は、「知って行わないのは、未だ知らないことと同じであること」を主張し、「知っている以上は必ず行いにあらわれる」と述べました。また、「好き色を好むが如く、悪臭を悪むが如し」と説き、真の知行とは、色を見た(知った)瞬間に好んでいるのであり、色を見て(知って)から好きになろうと判断するわけではないと説明しました。

この思想は、朱熹の学(朱子学)が万物の理を極めてから実践に向かう「知先行後」であることを批判して主張されました。また、「知行合一」は「知は行の始なり、行は知の成るなり(知ることは行為の始めであり、行為は知ることの完成である)」「行動を伴わない知識は未完成である」とも言い表されます。

この思想は、江戸時代初期の陽明学者である中江藤樹や幕末の頃の陽明学者や維新の志士たちに大きな影響を与えました。

・農本主義 のうほんしゅぎ

「農本主義」は、立国の基礎を農業におくことを主張した思想や運動で、特に第二次世界大戦前の日本で見られました。この思想は「農は国の本(基)」という短句により表現されます。

近世(江戸時代)において、幕藩体制維持のため農業・農民の重視・保護を主張した農本思想は、その前史として位置づけることができます。しかし、明治維新以降、産業革命すなわち工業化の結果、農村社会の解体が進むと、これに対抗して農業・農村社会の維持存続をめざす農本主義が成立しました。

農本主義の歴史は、第一次世界大戦(もしくは1920年代末期の農村恐慌)を境に、大きく2つの時期に分けることができます。また、農本主義は近代特有の歴史的条件のもとで初めて成立した、きわめて近代的性格をもつ思想・運動と見なすことができます。

なお、農本主義は、体制側と体制変革の側の双方に見られるイデオロギーであるとも主張されています。具体的な内容や評価は、時代や主張者により異なります。

・リファレンス

「リファレンス」は英語の「reference」に由来し、以下のような意味を持つ言葉です:

参照、引用:特定の情報源を見る行為や、他の情報源を引き合いに出す行為を指します。

参考文献、参考資料:他の情報源を指す概念や、それら情報源自体を指すことが多いです。

リファレンスマニュアル:対象の機能や仕様などを網羅的に解説したマニュアルのことを指す場合が多いです。

リファレンスコード:プログラミングをする際の標準ソースコードのことを指します。

また、業界や文脈によっては、以下のような意味で使われることもあります:

リファレンスチェック:転職の際に行われる身元照会や信用照会のことを指します。

リファレンスナンバー:予約番号や照会番号のことを指します。

リファレンスグループ:マーケティング用語で、消費者の行動が影響を受ける集団のことを指します。

「reference」は言及すること、論及すること、参照すること、照合、参考、参照文、引用文、参考文献、参考図書、身元・信用などの証明書を指す言葉です。



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