エメトセルクと水晶公と、その後
エメトセルクと水晶公とヒカセンの日常妄想SS
※漆黒のヴィランズのネタバレを含みます
※ぷらいべったーからの移行になります
エメ「それで、この蛮神戦を人間は楽しんでいる、と」
水晶公「蛮神戦というより、蛮神戦を模したアトラクションだ、好きな位置に立って待っていると範囲攻撃が来る、それに最後まで当たらなければ勝ち、当たってしまったら負け、というアトラクションだ」
ヒカセン「…」
「好きな位置、ねぇ…なりそこない共は本当に、自分達の力を高めるでもない言わば"運ゲー"が好きなようだな」
「運ゲーではない!ちゃんとパターンとセオリーがあるのだ!円形の淵には立たないとか、場所を決めたらダンスをするとか
「…で、それは勝つ確率を上げるのか?」
「それは…」
\限定イベント受付を終了しました、まもなくイベントが開始されます/
「ほら!好きな位置へ!」
「好きな位置、ねぇ…まぁここでいいだろう、どうせ運否天賦なのであれば関係ない」
「なっ!…ならば私もあっ…あなたの隣に…」
「…はぁ、本当に厭になる…いいか、範囲攻撃なら我々は分散して立った方が勝率が上がる、そんな事も分からないとは…」
「くっ…ならばあなたが英雄殿と離れれば良いであろう!!」
「はぁ、先に場所を決めたのは私だ、それに私は最初からこの場所に立っていたというだけで、好き好んでなりそこないの隣に立っているわけでは
\テュポーン先生!お願いします!!/
「なっ!この範囲は2人が吹き飛んでしまう!」
「…」
「ふん…」
\ブォォ/
パチンっ
「…!」
「なっ、エメトセルクお前っ!」
「吹き飛ばされなければ勝ちなのだろう?ならば構わないではないか」
「アトラクションだぞ、アトラクション!それになぜ自分ではなく英雄殿を守ったのだ!」
「見知らぬ蛮神、見知らぬ攻撃、私の魔力では対象がどうなるかまでは見極められなかったからな、実験台としてなりそこないに魔法をかけたまでだ」
「…」
「とまぁ、建前はそんな所で、本音はな、立っているのが疲れた、今すぐ寝たいよし寝よう」
\アトラクション中の魔法は危険ですのでおやめください、発覚した場合は残念ですが強制退場とさせて頂きます/
バシュ
「…」
「なるほど、魔法に対する怖れと予防はなりそこないの癖にしっかりしているのだな」
「だな、ではない!私だけになってしまったではないか!」
\テュポーン先生!/
ブォォ
\テュポーン先生!/
ブォォ
\テュポーン先生!/
ブォォ
「…これは…」
\おめでとうございます!優勝者はこの方です!/
『おめでとー!』
「うう…」
『あれ、あのミステル族どこかで』
「なんで私が…」
『もしかしてあの人
「うぅ…ど、どうすれば
「…」
ガバッ
「は、え、英雄殿っ!」
「…ふふっ、なりそこないめ…」
\先程魔法を使われた方々とその仲間は追放処分となります!係員さーん!/
「…!」
「英雄殿っ、これはもももしやお姫様だっ
「はぁ、本当に」
パチンっ
「…」
「ふんっ、厭になる…貴様らなりそこないは自分で逃げるという事も出来ないのか」
「…すまないエメトセルク、助かった…」
「ふん、いくらなりそこないとは言え、礼くらいは言えるようだな…」
「…すまない、私が立ちすくんでしまったばかりに…」
「はぁ…あーあー謝るならそいつにも謝るんだな、いつまでもそうして抱えさせては重いと思わないのか?」
「…はっ!あっ!英雄殿すまない!こっこんなおひっ
おひめっ
「…」
「…なぁ、私も人間との生活は短くないのだが、お姫様だっことは女性が男性に抱えられる事を言うのではないか?」
「…確かに…」
「はぁ…本当に…」
「…、……」
「…はぁ…おー!まー!えー!のー!礼など要らぬ!あれ以上騒ぎになったらまずアシエンである私が咎められるだろう、それを察しての事だ」
「…では独りで逃げれば良かったのでは?」
「なっ」
「ふふふふ」
「…」
「はぁ…貴様まで…本当に…」
「エメトセルク」
「…なんだ」
「楽しかったな!また来ようではないか、3人で」
「ふん…ただ立っているくらいでアトラクションと呼べるのかどうか、これならまだ昼寝していた方が…」
「素直ではないな、私には楽しそうに見えたぞ?エメトセルク」
「…はぁ、はいはい良かった良かった楽しかったなぁ、一国の主が"お姫様"にされて喜ぶ姿を見れて本当に楽しかったよ」
「なっ!喜んでなどいない!…いやいやすまない英雄殿!助かった!助かったが嬉しかったのはだな!また英雄殿に助…
「はぁ…帰って寝ていいか?水晶姫?」
「くっ…はぁ…」
「…、……?」
「…はぁ…まぁわざわざ足を運んだのだ、確かにもう一つくらいなら」
「ふふっ、エメトセルクは英雄殿には弱いのだな」
「なっ」
「これではどちらが姫か分からんな?エメトセルク?」
「…はぁ……本当に…」
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